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 : 大磯砂でセットしたら水草がうまく育ちません。底床を交換せずに済ます方法はないでしょうか

  水槽をセットしてから1ヶ月あまり経ちます。最近になって、ネット上で「水草水槽には貝殻が混じった大磯砂は向かない」ということを知りました。ところが、私はよく分からないまま大磯砂を使ってセットしてしまったのです。よく見ると貝殻もけっこう混じっています。そこで教えていただきたいのですが、大磯砂ではどうしても水草は無理なのでしょうか。何か手当てをすることで解決できないでしょうか。水槽もやっと落ちついてきたので、できるなら底床を交換するようなことはしたくありません。無理な希望なのでしょうか。


 : 南米産の水草のように弱酸性を好む水草を育てるならば、今のままの底床では難しいと思います。しかし、水草の種類を中性から弱酸性を好むものに換えることで綺麗な水草水槽を作ることも可能です。


 貝殻が混じった海産の砂(大磯砂など)を敷いていると、その貝殻から主に炭酸カルシウムが溶け出して水槽の水が弱アルカリ性へ変化していきます。一方、最近の水草の流行は、弱酸性の軟水を好む南米産のものです。弱酸性を好む水草を貝殻の混じった砂で育てようとするとうまくいきません。ご質問では水草の種類がよく分かりませんが、おそらく弱酸性を好む水草ではないでしょうか。
  今の水草を育てることを優先するなら、残念ながら今の底床はあきらめなければならないでしょう。混じっている貝殻は、たくさん餌を与えている水槽で、かつ、頻繁に水換えをしている水槽だと、早ければ半年ぐらいで自然に消滅してしまう可能性があります。しかし何年もかかる可能性もあります。どのぐらいの期間で貝殻が無くなるかは、これまでの情報交換によって、場合、場合で大きく異なることが分かっています。
  したがって、自然に貝殻が無くなるまで我慢するのも一つの対処法だと思いますが、ご質問のケースではあまり現実的とは言えないでしょう。もったいないお気持ちもよくわかりますが、今の底床は、いったん水槽外へ取り出して貝殻を溶かす酸処理をしてから戻すか、あるいは水を自動的に弱酸性にしてれるソイルの類いと交換するのが良いと思います。
 何らかの手当てをすることも考えられますが、現実には、どのような手当てをしても、根本の問題=貝殻が混じっていることは変わりませんから、今の水草が綺麗に育つようになることはほとんど期待できません。何とか生き長らえさせるレベルがやっとでしょう。やはり根本的な解決を図ることをお勧めします。

 一方、 今の底床をいじらないことを優先させ、植える草の種類の方を変える、という選択肢もあっても良いのではないでしょうか。販売されている水草には、弱アルカリ性の弱硬水でも育つ水草が存在します。レイアウトに用いることができる種類は限られてきますが、「それらだけでレイアウトをする」というお気持ちがもてれば、今の底床のままでもOKです。交換する必要はありません。具体的な種類が、このコーナーに、【水草/総合】 「中性〜弱アルカリ性の水で育てることができる種類」という項目で挙げてありますので参考にしてみてください。


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