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 : 「CO2を多く生産する底床」とはどんな底床なのか教えてください

  こちらのサイトを拝見していると、時おり「CO2を多く生産する底床をもっていれば」とか、「CO2が多く発生する底床なら」といった記述が出てきますが、これってどんな底床のことを言うのでしょうか。


 : 端的に言えば、「酸素を消費する生物がたくさん棲息している底床」です。

  底床内には、酸素を消費するバクテリアやプランクトンなどの微生物がたくさん棲みついています。そしてそれらに適当な栄養と環境を与えてやると、盛んに活動してCO2をたくさん排出するようになります(もちろん例外も有)。
 水草水槽にCO2を強制添加することは最近一般的になったばかりで、それ以前は、水面や濾過槽で自然と水に溶け込むCO2と底床から供給されるCO2、あとは、場合によって有効なエアレーションに頼るぐらいでした。したがって底床を温めて微生物の活性を高めたり、鶏糞を底床下に入れてCO2を出させたり、いろいろ底床に工夫を凝らす必要がありました。すなわち、自然に溶け込むCO2と底床から発生するCO2の2本立てで必要とされるCO2の総量をカバーしようという考えです。
  私の言う「CO2を多く生産する底床」とは、そういう工夫が凝らされた底床のことを指しています。CO2の強制添加が一般的になった現在でも、場合によってはなかなか役立つものではないかと私は考えています。

この画像は、照明を夜中に突然点灯させた直後を捉えたものです。水槽の隅にミジンコがついているのが分かると思います。
このように「CO2を多く生産する底床」を作ると、目に見える変化として、数多くのミジンコが底床付近に頻繁に現れるようになります。また同時に目に見えないレベルでは、微細なバクテリアが活発に活動しているものと想像されます(そうでないとミジンコの餌の植物プランクトン、そのまた餌が存在しないためこれらが殖えることができないはずなので)。

※見えている水草はホソバミズゼニゴケとアンブリア(奥)。底床はデナリー『クオーツサンド ダークブラウン』。底床下には水槽設置時にピートや木片、木炭、EM-1、などを敷き込んであります。


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