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 : 死んだスネールの貝殻はマメに取り除く必要があるのでしょうか

  うちの水槽では最近スネールたちがどんどん昇天しています。他に入っている生体はヒメダカ、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビだけなので、これらがスネールを捕食しているとは考えにくいですよね。「なんでかな?」と思っていたのですが、つい先日生きた貝の中に突入しているプラナリアを発見しました!
 ところで、ここからが本題なのですが、やはり昇天したスネールの貝殻はこまめに取り除いたほうが良いのでしょうか?底床が貝殻で埋め尽くされているわけではないのですが。


 : あまり気にする必要はないと思いますが、維持している水槽のpHや硬度次第では取り出した方が良いこともあります。

  スネールが死んだときに気になるのは、
  (1)死骸が分解されてできるアンモニアや亜硝酸(有毒)の問題 と、
  (2)残された貝殻(炭酸カルシウム)からカルシウム分が溶出する問題、の2点でしょう。
  このうち(1)については、セットしたばかりの水槽でなければほとんど気にする必要が無いと思います。いったん順調に回り始めた水草水槽では少々アンモニアや亜硝酸が増えても、水槽の濾過能力にそれを受け入れるだけの余裕ができているはずです。また、一般に水草水槽で飼われているスネールはそれほど大量ではないでしょうから、それらが全部死んでもその余裕シロを超えるほどのアンモニアや亜硝酸は発生しないと予想されるからです(逆に言えば、特別たくさん飼育していて大量に死なせてしまったのなら取り出す必要はあるでしょう)。
  (2)については、まずその水槽に入れている生体がどのようなpHと硬度を好むものかどうかが関係してきます。pH・硬度が高めなのを好む生体を収容しているのならば、貝殻は水槽の中に残しておいた方がメリットがあるでしょう。溶け出すカルシウム分によってpHと硬度の低下が抑えられるからです。逆に、低いpHと硬度を好む生体を収容しているならば、水槽全体として硬度物質の総量を減らすことができる好機にもなるのでマメに取り出した方が良いでしょう。
  ただ、大量に飼育しているような特殊なケースを除いて、小さなスネールが多少増えたり減ったりしても水草水槽の大勢には影響しないので、そのまま放置しても問題無いでしょう。


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