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 : ミナミヌマエビを導入してもすぐに死んでしまうのですが原因がわかりません

 水槽の立ち上げ初期の段階で水草水槽にミナミヌマエビを80匹ほど入れたのですが結局3匹しか残りませんでした。水合わせは24時間かけて行い、温度合わせも1週間かけてしたのですがほとんどが死んでしまいました。
そこで、1週間ほど前にまた80匹入れたのですがもう50匹くらいしか残っていないと思います。エビのおかげでしょうがコケはほとんど見あたらず、オトシンも3匹飼っているのでエサ不足ではないかと疑っています。エビが死んだとき、他のエビがそれに集って食べているのですがこれはエサ不足からくるものなのでしょうか?


 : 水草水槽でエサ不足になる可能性は低いと思います。

 まず前提として、実際に水槽を観察できて今までにどんなことを行ってきたか詳しくご存知のご本人が分からないのに実物を見ることができない第三者に分かるはずがない、ということをご理解いただいた上で“可能性”を考えてみましょう。
 まず、お書きの「エビが死んだエビを食っていた」のは関係ないと思います。エサがふんだんにある水槽でも、そういった光景はよく観察されます。
  また、水草水槽でエビが飢えて死ぬようなことはほとんどありません。枯葉などもエサになりますし、それでも足りなければ水草を食い始めます。また、それでも不足するようなら、彼らはあまり動かずエネルギーをセーブし始めるので観察していればすぐに気づくはずです。
 それよりも可能性が高いと思われる原因は、“温度差” か、あるいは “.CO2中毒” のどちらかです。
 冬場は4〜10度ぐらいでミナミヌマエビをキープしている卸店があるので、そういうところから購入すると、温度合わせに1週間かけてもショックで死ぬことがあります。熱帯魚の水槽へ導入するということは20度近い温度差を与えるということですから、それも当然と言えば当然です。ですから、そういう場合は、低温のプラケースなどでいったん部屋でキープしておき、何日かかけて徐々に室温に慣らし、それからさらに水槽の温度に合わせるようにしてから水槽に移すべきです。20度の温度差を乗り越えさせるにはそのぐらいの慎重さがあっても過剰ではないでしょう。
 また、ミナミヌマエビに限らずエビの仲間は、二酸化炭素をしっかり添加しているところへ急に入れても死にます。徐々にならせばけっこう適応するのですが、今まで添加していなかった環境から移すと少量添加しているだけで死ぬこともあります。
  したがって、まずは以上の2点をチェックしてみて下さい。そして2点に問題が無いようであれば、もう一度原点に戻って、pHやアンモニア量、亜硝酸量、水温といった基本的な水質のチェックをしてみましょう。特に亜硝酸やアンモニアは、エビに限って言えば「検出量が低いから安心」ということがありません。わずかでも検出されるような環境であればすぐに死んでしまいます。「まったく検出されない」というレベルに保たなければいけません。


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