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 : 水草水槽でビーシュリンプが居なくなってしまいます。どんな手当てをすれば良いでしょうか。

 60cm水草水槽をたち上げ、最初は悪戦苦闘しましたが最近は水槽の中が安定してきました。が、この水槽に入れたビーシュリンプが消えてしまうんです。10匹入れたはずが、1週間たった今日で2匹に。毎日水槽をチェックしていますが赤くなって死んでいるのを今まで一度も目撃していません。日に日に消えていくという感じです。どんな手当てをすれば良いでしょうか。良きアドバイスをお願いします。
同居:レモンテトラ3匹、オトシン3匹、水草:ヘアーグラス、エキノ(オゼロット)、ロタラマクランドラ、CO2:1泡/秒


 : いなくなる原因の特定は無理ですが、まずは濾過を含む環境の安定と捕食魚の排除を心がけ、二酸化炭素の濃度を低く抑えるようにしてみてください。

 まず最初にすべきことは、レイアウトに使っている石や流木の影、フィルターの吸水口の裏、フィルターの中などにビーシュリンプがいないかチェックすることです。エビの飼育では、「いないと思っていたら隠れていただけだった」ということがよくあります(探す際、ひっかき回し過ぎると環境を悪化させてしまうことがあるのでそっと探索すること)。60センチ水槽に10匹だけでは個体数が少ないため探してもなかなか見つからない場合がよくあります。また、水槽の外へ逃げ出すこともあるので、水槽台の裏などに干からびた死骸がないか見回してみましょう。
 それでも「どこにもいない」、ということであれば、まず間違いなく死んでしまっています。死骸が見当たらないのは、死んだ直後に魚や他のエビに食われてしまっているからだと考えられます。まれに微生物の活動が非常に活発なためにすぐに分解されてしまっていることがありますが、食われてしまっているという可能性の方が大きいでしょう。

 残念ながらビーシュリンプが死んでしまう原因について、第三者が言い当てることはまず無理でしょう。水槽のキーパーが何かしたことが原因なのか、何かしなかったことが原因なのか、これまでの経緯が分からない者にとってはどちらなのかさえ判断できません。加えてキーパー以外の人間(ご家族など)が何かしていた、といったこともよくあります(おじいちゃんが昼間に刺身をやっていた、子供がスナック菓子を入れていた、など)。ですから、キーパーご本人が主体的に、水槽の環境を丁寧にチェックすることが大切です。
 参考までに、よくある原因を挙げてみると、
1.亜硝酸濃度が高い(ビーは簡易検査用の試薬で検出できないような量でも死にます)
2.微生物など水槽の環境のバランスをとっているものがまだ十分に殖えていない
3.魚が食っている(大人しい魚でも時間帯によって食っていることがよくあります)
4.CO2中毒になっている(特に草の呼吸で出た分と添加分が重なる午前の時間帯)
といった点があります。もちろん、硬度やpH値など、基本的な飼育環境は整っていることが前提です。

 うまく育たない原因を探ることは、何十、何百もある細かな点を一つずつ丁寧点検していかなければならず、非常にめんどうで手間も時間もかかる作業だと思います。しかし生き物の飼育の最も重要で中核を占める作業ですから頑張ってください。


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