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 : ミジンコは水槽にも定着するものでしょうか

 ミジンコの水槽導入について質問させてください。プラケースでカイミジンコ&ケンミジンコを繁殖させて水槽に移住させたのですが、カイミジンコはネオンドワーフレインボーにすぐに捕食されてしまいます。ケンミジンコは捕食されている現場を見ることは無いのですが水槽内で増えている様子がありません。というか、いなくなっているような気がします…。ミジンコは水槽内の生態系?の中で定着できるものなのでしょうか?
 ちなみに水槽は30×20×23cm 、底床は赤玉土で水草を植えてありフィルターはOT-30、生体はネオンドワーフレインボー2匹のみです。30cmの水槽では ミジンコの増える数<捕食される数 なのでしょうか?


 : ちゃんと棲みつきます。

  まずは、ミジンコの観察状況をチェックして下さい。なぜなら、ミジンコが水槽にいてもそれを見つけられていない、ということがよくあるからです。ケンミジンコは日中でも比較的ガラス面の上の方までひっついていますが、カイミジンコの方は昼間の間、捕食者を避けるためか、みな底床の間にもぐりこんでいることがよくあります。夜になって魚の活動が止まるとガラス面にもゾロゾロ出てきますので、一度、夜中に突然点灯させ(部屋の照明も)、水面近くから底床表面までよく観察して確かめてみましょう。
 それでも見つからなければ、次にチェックすべきは、餌不足です。ミジンコよりも小型の植物・動物プランクトンが少なければ、当然ミジンコも育ちません。増やすためにはまず植物プランクトンの増殖です。水草にコケがつかない程度に水中の栄養を増やしたり、光量を上げたり、水温を上げたり、いろいろ工夫してみて下さい。
  いずれにしても、ミジンコが殖える環境が用意されていなければ、ミジンコがいなくなってしまっても当然です。捕食の関係以前の問題です。大切なのは、ミジンコが殖える環境が用意できているかどうか、です。逆に言えば、環境さえ整っていればミジンコは棲みつきますし、捕食−被捕食のバランスも、水槽の大きさに関係なく、その環境の生態系の中で自然に調整されていきます。
 ちなみに、一般的な水草水槽の環境に最も適したミジンコの種類の1つはカイミジンコだと思います。まずはカイミジンコに注力してみると良い結果が得やすいかもしれません。


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