○イトミミズの仲間
環形動物。ほとんど底床の中にいます。ある程度伸び縮みしますが、丸くなるほどは縮みません。見た目は土中のミミズを細くしたような感じです。大きくなると10センチ近くになりますが、水槽の中では数センチ止まり。全身が輪の連続のような形(節)をしています。色はオレンジ色から赤色。伸び縮みを繰り返しながら移動します。 |
○ミズミミズの仲間
環形動物。イトミミズとよく似ていますがこちらの方が小さく、水槽の中では大きくなっても1センチぐらい。ガラス面によくつきます。またクネクネしながら水流に流されている姿も見かけるはずです。色は白から薄いオレンジ色。虫眼鏡で観察すると尾の先に小さな握りこぶしのような小さな膨らみがあるはずです。全身の節から毛(棘)が生えています。ガラスについていたのはこれかもしれません。 |
○プラナリアの仲間
扁形動物。底床の表面やガラスにいて、扁平な身体で長く伸びたり円形に近いぐらいまで縮んだりします。虫眼鏡でよく観察すると片端に「目」があるはずです。水槽の中では大きくなって3センチぐらい。全身に模様はほぼ無く、のっぺりとした身体つきをしています。色は黄土色から赤色。多くの種類がやじり型の頭部をもっています。移動のときはあまり伸縮せずゆっくり滑るように進みます。 |
○線虫の仲間
線形動物。先がとがっていてほとんどが無色透明です。前の3つにくらべるとずっと小さく虫眼鏡でも見つけにくいものがほとんど。表面は平滑。ゆっくりスムーズに移動しますが、水中にいるときはしばらくじっとしていてときおり激しく身体をクネらせます。ご質問のものがこれである可能性は低いでしょう。 |
○ヒルの仲間
環形動物。水槽の中に主に入り込むのは線虫などを食う種類のヒルです。大きく伸びたり縮んだりします。成長した個体が伸びたときには5センチぐらいになります。ただし、水槽の中では栄養が足りないせいかヒョロヒョロになるようです。ミミズの仲間と違ってヒルの身体には節がありません。お書きいただいた情報からして底床の中にいたのはこれの可能性が高いように思います。
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○アブラミミズの仲間
環形動物。大きくなっても5ミリぐらい。頭がずんぐりしているのミズミミズなどとは区別しやすいと思います。特にミドリアブラミミズには毛が生えているので(右画像)、見ればすぐに分かるはずです。グネグネノロノロと移動します。 |
底床内にいる可能性があるものは、他にもオヨギミミズの仲間や繊毛虫の仲間、アカムシ(ユスリカ)の仲間などいろいろありますが、よく見られるのは上に挙げたぐらいだと思います。実際のものと比べてみて下さい。