Ａ ： 成分が溶け出してこない石が使えますが、それを確かめるためのテストか見分けられるだけの知識が必要になります。
水に成分が溶け出してくるような石であれば、もちろん水質に影響が出ます。逆に溶け出してこない種類のものであればレイアウトに使えるでしょう。ここで重要なのは、「石の多くは成分が多かれ少なかれ溶け出してくる」という知識です。まったく水質に影響を与えない石はそう多くありません。アクアショップで“水槽のレイアウト用”として売られている石も、たいていのものが多かれ少なかれ水質に影響を及ぼします。影響が比較的出にくいものが選別されて売られているだけの話しです。長期的には徐々に何かしらの成分が出てくるのはごく普通の現象です。
これがたとえば石英の塊といった非常に安定した石であれば影響の心配をする必要はありませんが、そのような石をレイアウトに足りるだけ入手することはあまり簡単ではないと思います。価格的にも。
さらに、自分で石を拾って来るとなると、「石を見て種類を判別できる能力」が必要になります。
自分で判断できない場合の対処法としては、拾ってきた石をしばらく水に浸けておき水のｐＨやＧＨの変化を観察して安全性を確認する、という方法があります。ただし、水槽に石を使う場合、溶け出しの問題は半年や１年といった長いスパンの中で発生します。したがってこの方法で数日間確認したからと言って、石の長期的な安全性を確認できたことにはなりません。そのあたりのことにも注意が必要です。
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