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 : 「濾過が安定した状態」とはどういう状態のことでしょうか

  本やサイトを見て回っていると、ときどき「濾過が安定したら魚を入れても大丈夫です」とか「濾過が安定するまではできるだけ水槽をいじらないようにしましょう」というように、「濾過が安定
」という言葉が出てきます。これはどのような状態のことを言っているのでしょうか。外部濾過器を使えばできるものでしょうか。つまらない質問かもしれませんが初心者なもので教えていただけるとうれしいです。


 : バクテリアが十分に棲みつき、アンモニアと亜硝酸がすみやかに分解されるようになった状態のことです。

  一般に、濾過が安定した状態というのは、水槽内で生まれるアンモニアや亜硝酸が分解されるのに必要なだけのバクテリアが水槽内と濾過槽内に棲みつき、かつ、その種類のバランスがとれ、かつ、それらが分解に十分なだけ働いている状態のことを言います。濾過装置の数やその方式の話しとは別の話しです。外部密閉式濾過器を使っている場合であっても他の濾過器を使っている場合であっても、その状態は日数の経過とともにいずれ自然と実現されます。濾過器を変更することを含め要らない手を加えることは、かえってその妨げとなりかねません。今のままでしばらく様子をみてみましょう。
  安定したかどうかは、亜硝酸試薬を購入して2〜3日に一度定期的に測ることで確認できます。水槽を新たに設置すると、亜硝酸の値がだんだんと上がっていき、やがて劇的に下がる日がやってきます(設置後3週間から5週間後)。そして試薬にまったく亜硝酸が検出されなくなったら、そのときが一応の安定に到達した時点です。実際はもう少し日数が経過した方が状態がより強固に安定するのですが、検出されなくなった時点で生体を入れるなどしてもたいていは大丈夫です。


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