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 : オトシンがコケを食べ尽くしたら、そのあと餌はどうすればよいのでしょうか

 今、水草水槽でオトシンネグロを入れているのですが、コケが完全に無くなりつつあります。「ネグロのエサはプレコのタブレットでもいける」という話しは聞いたことがあるのですが、壁にひっついてばかりでタブレットを入れても見向きもしません。ネグロを飼っている方達はエサはどのようにされているのですか?


 : いろいろ工夫の仕方はありますが、決定打になるような与え方はないようです。

 ネグロに限らず、オトシンは基本的に壁面や葉面についた餌を食べるのみで、水面や底面に餌があってもなかなか上手に食べられませんね。ですから、同じ問題を抱える人が多いようですが、実際のところ「これで一挙に解決」といった餌の種類も与え方もないようです。具体的にいくつか挙げてると以下のようなものが代表的なところですが、どれも一長一短ですね。

1.フレーク状・顆粒状の餌を底面まで沈める
→ うまく食べられないので他の魚に取られる・たくさん食べ残しが出るので水が富栄養化しコケが発生する(=本末転倒)・底床の中に餌が入り込んで掃除が必要になることもある

2.タブレット状の餌を底面まで沈める
→ 柔らかいものは1と同じ問題が起きる・堅いものはオトシンの食いつきが悪い・1枚が大きいので水の富栄養化とコケの発生を招きやすい・割って与えるとすぐに崩れてしまうものある・エビが持って逃げる

3.キュウリや茹でたホウレンソウ・水草などを与える
→ 保存がきかないので毎日用意するのが面倒・食べ残しを毎日取り出す必要がある場合多し・個体によっては食いつきが悪い・食べ残しを取り忘れると水が急激に悪化することあり・残留農薬でエビが死んだと思われる報告あり

4.屋外でガラス板を水に浸け直射日光でコケを生やしそれを水槽に持ち込む
→食いつきは非常に良いが数枚のガラスを入れ替えながら行うのが面倒・コケの生産が間に合わないこともある・水槽の中でガラスが邪魔・コケの大発生の元になることあり・水草で同じようにできるがやはり面倒

5.ブラインシュリンプなどの生餌を与える
→ベアタンクで稚魚を育てるときには良い方法で食いつきも良いが食べ残しは多い・用意や掃除が面倒・ヒドラの発生する確率が高まる

 他にもいろいろな方法が今までに考えられていますが、やはり「飼えるだけのオトシンしか買わない」というのが一番の解決法で、それより以上の方法は無いようです。
  ちなみに、水槽の維持方法にもよりますが60センチ水槽で維持できるオトシン ネグロは、1匹か、多くて2匹です。それ以上買っても、いずれコケが足りなくなって死なせてしまいます。多く買ってしまった場合は、ぜひ別のベアタンクに移して飼ってあげて下さい。
  また、大きな水槽の場合、匹数は水量に合わせて決めるのではなく、ガラスの面積に比例させて決めるようにしましょう。

※  他のオトシン(ヴィッタートゥス、ヴェスティートゥス) についてもほぼ同様です。違いは、飼える匹数がもう1匹多い程度です。


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