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 : 『エーハイメック』と『エーハイサブストラット』と『シポラックス』の3つ性能の差を教えてください

 60センチ水槽をエーハイム『2213』を使って立ち上げようと思っています。セットに付属しているスポンジ濾材は捨て、別途エーハイム純正のセラミック系濾材を購入するつもりなのですが、一般的に『エーハイメック』と『サブストラット』ではどちらが優れているのでしょうか。性能の差を教えてください。また、メックとサブストを半々にして使っている方もいらっしゃいますが、そのメリットは何なのでしょうか。実は、同様にセラの『シポラックス』も検討しています。水をアルカリ性にする物質は煮沸して取り除いてから使うつもりです。


 : 具体的な製品の性能は直接メーカーに尋ねて下さい。3つのうちどれを使うかで迷っているのなら、私は『サブスト』をお薦めします。サブストとウールを使えば水草水槽用として十二分な性能を備えることになります。ただし、2213に付属のスポンジ濾材だけでも性能としては十分だと思います。

 具体的な製品の性能については、それを作って売っている本人=メーカーに直接聞いて下さい。正確な情報が欲しいのならそれが一番確実な方法ですよね。関係の無い第三者が尋ねられても、第三者はメーカーが発表している情報を伝言できるだけです。それならば、はじめから直接聞いた方が間違いが少ないですよね。
 ただ、ご質問の点については、以前、メーカーに問い合わせたことがあるのでそのときの話しを参考程度に書いておきますね。
  聞いたところでは、『メック』は、その表面にバクテリアが棲みついて“生物的濾過作用”として働くのは当然で、加えて“物理的濾過作用=大きなゴミ除去する働き”と“フィルター内の整流=チャンネル現象防止”ということも期待されているそうです(割れにくく、かつその形状のせいで目詰まりを起こしにくい)。
 一方、『サブストラット』は、“生物的濾過作用=バクテリアが棲みついてアンモニアや亜硝酸を分解すること”を最大の目的にしている、ということでした。すなわち、両者は「主たる役割が異なる」ということですね。
 したがって、『メック』と『サブスト』の両方を併用していらっしゃる方は、それぞれの主たる働きの役割分担を期待してのことだと思われます。
 また、以上のようなことを考えると、『シポラックス』は、『メック』と『サブスト』の機能が合体したようなもの、となりますよね。私はそういう捉え方をしています。
 ところで、具体的な濾材の選択なんですが、60センチの水草水槽に2213をつけて常識的な生体の数を収容した場合、その水槽で必要とされる濾過能力は、2213に付属しているスポンジで十分過ぎるぐらいだと思います。したがって、私なら濾材を入れ替えずにそのまま付属のスポンジを使います。バクテリアが既に付着しているセラミック濾材が調達できるような特別な事情があるなら別ですが、そうでないならあえて別売りの濾材を買う必要はないと思います。
  付属のスポンジ濾材を別のものと入れ替えることに決定しておられるのであれば、私は『サブスト』をお勧めします。サブストをメインにして、あとウールを上に少し足せば完璧でしょう。『メック』を使わなかったせいで水流の問題が発生した、なんてことは聞いたことも経験したこともありませんし。
 それと、『シポラックス』もサブストと同じぐらい良い製品だと思いますが、使用前に塩類を取り除く必要があるのがめんどうですよね。
 ちなみにうちには、10年を超えて使い続けている『シポ』や『メック』や『サブスト』がありますが、どれも未だに何ともありません。まだまだ使えます。“長期の耐久性”という点を考えれば、やはりこのようなセラミック製の濾材はスポンジなどの濾材に勝りますね。うちでは、水槽用のスポンジ濾材も、炊事や洗車用に売られていスポンジ濾材も、短いと1年、長くても10年ぐらいの寿命しかありません。それ以上使用しているとヘタってしまってます。
  で、結論です。
・『メック』と『サブスト』は、機能が違うので単純には比べられない
・両方使うと“機能的”とも思えるが、実際はメックを使わないでも問題ない。やや詰まり易く感じるぐらいである
・『シポ』は、両方の機能を兼ね備えているが、前処理が必要なのがめんどう
・ただし、ご質問のような水槽なら、付属のスポンジ濾材で足りるはず、 と私は考えます。


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