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 : 小型ボンベ用のレギュレーターのバルブを開けるとガスの勢いがありすぎて添加量をうまく調節できません

 先日、熱帯魚ショップで小型ボンベ用のレギュレーターを購入しました。昨日、それを小型ボンベに取り付けて上についている取っ手を回してみたのですが、ガスの勢いがあり過ぎて気泡が上がるような状態にしておけません。スピードコントローラーもつけてみたのですが、スピードコントローラーのツマミを絞るとスピードコントローラーとレギュの間の耐圧チューブが破裂してしまいました。購入したレギュは、実は、古い型のもののようで、在庫処分で安く売られていたために思わず衝動買いしてしまったものです。古いタイプは使い方が今とは違うのでしょうか。私の使い方が悪いのかもしれないのですが、何が悪いのか分かりません。何かコツのようなものがあるのでしょうか。教えてください。


 : 以前、小型ボンベ用に売られていたレギュレーターの中には減圧機能がついていないタイプもありました。そういったものを購入された可能性が高そうです。

 現在小型ボンベ用として売られているレギュレーターのほんとんどには、ボンベの中の高圧ガスを減圧して取り出す機能がついています。しかし、90年代の初めの頃までは、減圧機能のついていないレギュレーターがけっこう売られていました。それらは、ボンベから拡散筒やミキサーにガスを少しずつ送り込むことだけが目的のレギュレーターですから、減圧機能が無くても大丈夫だったのです(もちろん微調整はしにくいのですが)。※
 減圧機能がついていないレギュレーターの場合は、チューブの途中にスピードコントローラーや電磁弁をつけてはいけません。それはガスの出口をふさぐようなかたちになりますから、チューブの中に高い圧力がかかり、チューブが破裂したり部品が飛び散ったりする可能性があります。お尋ねのケースでも、耐圧チューブが破裂していることからしてレギュレーターが減圧機能無しのタイプだったのではないでしょうか。まずは、購入されたお店で減圧機能の有無について確かめてみて下さい。
 もし減圧機能がついていないタイプということでしたら、チューブの途中には何も連結せず、毎日手動で拡散筒やミキサーにCO2を送り込むようにしましょう。それが面倒ということであれば、もったいないですが減圧機能つきのレギュレーターを購入し直した方が良いでしょう。小型ボンベは、ボンベ自体は小さくても、中に入っているのは高圧ガスです。自作で工夫をしたりするのは危険なので止めておきましょう。

※ 手持ちの古いレギュや古いカタログなどを引っ張り出してきて調べてみました。メーカーに確認したわけではないので年月に不確かな部分がありますが、テトラのものは、’88年に発売された『テトラ CO2 システム』のレギュが減圧機能なしで、’93年に発売された『テトラ ニューCO2システム』のレギュが減圧機能あり。
 ADAのものは、99年まで売られていた『CO2システム 74-TA』のシリーズが減圧機能無し。『CO2システム 74-YA』は、94年頃まで売られていた『CO2システム 74-YA』が減圧機能無しで、それ以降の『CO2システム 74-YA/Ver.2』は減圧機能無し。また、これらより古い80年代後半の『Co2システム』・『新CO2システム』のレギュレーターも減圧機能が無かったはずです。他にはJBLやAPPのレギュの一部にも減圧機能無しの機種があったと記憶しています。参考までに。


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