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 : 初めて発酵式をためす場合、発酵床は固めた方が良いでしょうか。固めない方が良いでしょうか

 「発酵式」と呼ばれている方法で二酸化炭素を添加しようと思っているのですが、インターネットで調べてみると中身を固める方法と固めない方法が見つかりました。初めて作る場合どちらが良いのでしょうか。また、この2つ以外にも方法はありますか。あれば教えてください。 


 : いろいろ方法はありますが、最初はお手軽な「固めない方法」が良いと思います。

 作る方法は、お書きの2つの方法が主流です。しかし、「発酵式」とは、糖を菌が分解する際に生産されるCO2(二酸化炭素)を利用する方法全般のことですから、その2つの方法以外にも発酵床を作る方法は様々考えられますし、実際色々な発酵床が用いられています。その中には、発酵床を「固める方法」もあれば「固めない方法」もありますし、ドロッとした半ば固まったような発酵床にすることもあります。
  また、固める方法の中にも、ゼラチンで固める方法の他に寒天などで固める方法などもあります。固めない方法には、シンプルに砂糖と水だけにする方法もあれば、重曹や塩などを混ぜる方法もあります。100パーセント果汁のグレープジュースを入れただけのものでも大丈夫です。よって、方法に関しては、「確立されたものがあるわけではなく、糖と(酵母)菌と水分の3つが入っていればOK」というぐらいに大きく捉えるのが正しいと思います。
 以上を踏まえた上で現在の主流になっている発酵床を見てみると、次のような2つの流れになっています。
 (1)デナリー社が広めた「ゼラチンで固める方法」と、
 (2)昔からあってデュプラ社などが採用している「固めない方法」です。
 あちこちサイトを巡っていると、デナリー製品が多く流通している(らしい)ドイツ・オランダ・デンマークなどでは、固める方法がよく紹介されていますね。逆に、アメリカやフランス、東南アジアや台湾などのサイトでは固めない方ばかりが紹介されているように感じます。
 「固める方法」と「固めない方法」の長所と短所を比較すると、大雑把に言って次のような傾向が見られます。
○固める方法
   良:発酵の量が最初から最後まで比較的一定している
   悪:固めるのが面倒・余分に作ったら要冷蔵
○固めない方法
   良:手軽に作れる
   悪:発酵量が比較的不安定
  よって、めんどうくさがりの私としては、お手軽な固めない方法の方をお薦めします。
  ただ、固めない方法だと特に気温の高い時期、設置直後に大量に発酵してしまい、すぐに寿命がきてしまうことがときどきあります。したがって、重曹を加えて発酵のスピードを安定させた方が良いかもしれません(私は気にしないのでめったに入れませんが) 。
 調べてみたところ、重曹などで発酵量を安定させる「固めない方法」の情報は日本のサイトよりもアメリカやフランスなどのサイトの方にたくさんあります。日本の検索エンジンで検索をかける場合と同様、アメリカの検索エンジンで、以下のような単語を使って引っ掛けてみて下さい。レシピがいろいろ見つかります。
Carbon Dioxide
yeast
reactor
co2 injection
sugar
bicarbonate of soda
※翻訳についてはネット上に「Yahoo!翻訳」のような無料の自動翻訳サービスが便利だと思います。
※最近は日本のサイトにも情報が増えてきているようなので、日本の検索エンジンでも調べてみて下さい。


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