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 : 小型水槽なら息を吹き込む方法でCO2の強制添加と同じような効果があるでしょうか

 卓上アクアリウムにCO2を添加する方法なのですが、0.5リットルから1リットルぐらいの水量の場合、一日に何回か息を吹き込むといった方法で十分でしょうか。 強制添加の効果があるでしょうか。


 : 吹き込めばある程度の効果が見られますが、強制添加の場合と比べるとわずかな効果しかありません。「十分」かどうかは微妙なところです。

  息を吹き込むことを、 「する」のと「しない」のとではぜんぜん結果が異なります。マメに行えばそれなりの効果が期待できます。水深があまり無い容器の場合、大気圧で水に押し込まれる二酸化炭素だけでも中の植物は活性化されます。しかし、息を吹き込めばその何倍もの二酸化炭素が溶け込みますから、段違いの活性化になります。
  ただ、ボンベなどで強制添加する場合は、さらに何倍もの大量の二酸化炭素が溶け込まされますから、それと比べれば、ほとんど効果がないぐらいのレベルです。正確ではないですが分かりやすくイメージするなら、「何もしないときの二酸化炭素の量→効果1」に対して、「息を吹き込む→効果10」、「ボンベで強制添加する→効果100」といった感じです。すなわち、ボンベなどで強制添加するレベルから見れば、ほとんど効果がない、と言えますし、逆に何もしないレベルから見れば、格段の効果がある、と言えます。
 ちなみに、私も子供の頃に同じことを思いついて一生懸命やったことがありますが、効果がありませんでした。連続してずっと吹き込んでいる間はそれなりの効果が見られるのですが、1日やったら嫌になります。かといって、1日に1回とか2回しかしないようになると、ほとんど効果がなくなります。会社のデスクの上にでも置いて、毎日1時間ごとに吹き込むようにすればすばらしい効果が期待できると思いますが、そんなことしていたら周りから変な目で見られますよね。ひいては、アクアリスト全体が変な目で見られるようになるので、それはやめておいて下さい。
 お書きの条件の場合、魚の量が「1リットルの水量で2匹」ということですから、それを60センチ水槽に換算すると、だいたい「60リットルに120匹」となります。そうすると、水には魚からそれなりの量のCO2が供給されることになります。また上述のように小さい水槽では水深が浅いので大気圧によるCO2の溶け込み(押し込み)もけっこう期待できます。したがって、あえてCO2を添加しなくても十分に育つ可能性があります。うまく育たないときに初めて添加を考えても良いのではないでしょうか。もし添加が必要だと判断された場合は、お手軽な「発酵式」で添加するのがお薦めです。
 ところで、「0.5リットルに3匹」だと、「60リットルに360匹」相当になります。そしてその水槽に水草が半分しか植わっていないとなると、この水槽を立ち上げるのは非常に難しいと思います。魚が過密です。最初は1匹ぐらいで始めて、安定してから2匹、3匹と増やすのなら問題ないかもしれまないかもしれませんが・・・やはり泳ぐのに狭過ぎますよね。このあたりも併せて再検討してみて下さい。


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