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 : リシアは二酸化炭素の強制添加なしでも育てられるのでしょうか

  リシアは強光・二酸化炭素の添加が育成条件となっている水草のはずですが、「水面で殖やす場合に限っては二酸化炭素は大気中から吸収するので不要だ」と聞きました。二酸化炭素無添加水槽で殖やしたいと思うのですが、実際これは本当なんでしょうか?


 : 本当です。添加した方がやはり生長は良いですが強制添加をしなくても育成することは可能です。

 ただし、一点、誤解があるようです。強制添加無しで育てることができるのは、水面で殖やす場合に限ったことではありません。水中で育てる場合にも言えることです。「リシア=強光とCO2添加が必須」というのは誤解です。リシアは昔から「弱光量でも育てられる水草」として挙げられてきた水草です。「“ネイチャーアクアリウム”でよく見られるような水上葉に気泡をつけた姿に育てるのには必須」というのが現実に近い理解でしょう。水中葉で維持する場合には二酸化炭素の添加も強光量も必須ではなく、「あった方が良い」というぐらいです。
  リシアは幅広い育成条件に適応できる強い性質を持つ反面、環境の変化が急だった場合には適応できずにコケだらけになったり溶けたりする弱いところもあります。このあたりが誤解を生んでしまう原因かもしれません。また、「添加と強光が必須」という意識が広まると添加器具や照明器具の売り上げが伸びるので用品メーカーにとっては都合が良いからか、積極的にそういう情報を広めているメーカーもあるようなので、それも誤解が広まっている一因かもしれません。
  いずれにせよ、リシアは緩やかな環境変化には強い水草なので、空気中からの酸素の溶け込み量が多い水面付近ならばなおさら力強く生長してくれます。大丈夫です。


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