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 : ロターラ グリーンを真っ直ぐ上に伸ばすにはどうすれば良いでしょうか

 「 ロターラsp. グリーン」という名前でポットに入っている水草を買ってきました。植えてしばらくは真っ直ぐに育っていたのですが、最近だんだんと横というか斜めに伸びてきました。水質とか何か悪いのでしょうか。一緒に植えているロターラ ロトンディフォリアとかは真っ直ぐに生えています。


 : ロターラsp. グリーンは、そういう伸び方をする水草です。そういうものとして割り切って考えるべきでしょう。

 大雑把な傾向として、ロターラの仲間には光が強くなったと感じたら斜め横に向かって伸び始める性質があります。水槽の中だと、頂葉が水面に近づいたときや水温が下がったとき、換水などで水の透明度が上がったときなどがそうです。また、乱暴な換水で頂葉の成長が止まってしまった場合などに脇芽が出て斜めに育ち始めることもあります。一方で、CO2(二酸化炭素)を多く添加すれば節間が長くなって真っ直ぐに伸びやすくなる性質もあります。また光量が少ない場合にも真っ直ぐ上に伸びようとします。
 ご質問のロターラsp. グリーンは、こういった傾向をもつロターラの仲間のうち、特に斜め横に向かって伸びる性質の強い種類です。少し光量を上げてやるだけで斜めに伸び始めたり横に伸びて垂れ下がった形になったりします。しかし、それは別に調子が悪い兆候ではなく、あくまでもその種類の“性質”です。真っ直ぐに伸びてくれることを期待して植えた場合には少々厄介者になるかもしれませんが、逆に、その性質をうまく使えばレイアウトに独特の雰囲気をもたせることもできるので、そこはやはり使い方次第、ということになるでしょう。
 ロトゥンディフォリアも水面に近づくなどすれば斜めに伸び始めますが、グリーンに比べればその性質は緩やかなので、同じ場所に植えても両者に差が出ても不思議ではありません。最近は、ロターラsp. グリーンとロターラ ロトゥンディフォリアは同じ種類だ、とよく言われていますから、同じように育たない様子を見るとちょっと心配になるかもしれません。しかし、分類学上の話しはともかく、水槽の中で育てる範囲では別のものとして考えた方が良いでしょう。それぞれ別の育ち方をしてもそれはよくあることです。気にしないで大丈夫です。
 水草の性質から考えてグリーンを真っ直ぐに伸ばすのはとても難しいでしょう。無理に伸ばすとすれば、光量を減らしたりカリを過剰に与えたり、CO2を多めに与えたりといった方法が有効ですが、そういったことをすれば他の水草に悪影響を与えますよね。ですからここはやはり、「グリーンはそういう草なんだ」と割り切って、レイアウトの中でその性質に応じた用い方をするのが良策だと思います。



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