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 : アマゾンソードを小さくしてその育てる方法はありませんか?

 水槽を買った時に店員さんに「丈夫です」と薦められて、アマゾンソードという種類を植えました。しかしだんだん大きくなってきて水槽からはみ出す大きさになってきました。水槽は60センチ水槽です。そこで質問なんですが、肥料や光でアマゾンソードを 小さくする方法はありますか。それから、大きくならないようにする方法もあれば教えてください。


 : 適宜根を切ることで小さいまま留めることができます。

 アマゾンソードの仲間は、根から栄養を十分に与えるとどんどん大きくなっていきます。売られている中で最も一般的な種類のアマゾンソード=Echinodorus amazonicus の場合、図鑑などでは30〜40センチぐらいの葉長となっていますが、実際は60センチや70センチになることも珍しくありません。すなわち、「水草に良い条件を与えてあげよう」と、普通に考えて育てていれば60センチ水槽には収まらない大きさです。したがってアマゾンソードプラント(=amazonicus;購入されたのはおそらくこれです)は、その丈夫さから水槽の立ち上げ期に頻繁に用いられますが、いったん順調に回り始めた水槽ではレイアウトから外されることが多いようです。
 ただ、アマゾンソードプラントを盆栽のようにあえて小さく維持することは可能です。少し可哀想ですが、大きな葉を展開し始めたらあえて根を傷めつけるのです。そうすると栄養の補給の状況が悪くなるのでまた小さな葉をつけるようになります。

 具体的な方法としては、「大きな葉が出始めたな」と思ったら、株をいったんズボッと引き抜きます。そして根を5〜6センチ残してそこから先はハサミで切り落としてしまいます。特に太い根があればそれを切ってしまうのも効果的です。そしてまた植えれば次の新芽は小さくなるはずです。
 株をズボッと抜くのが困難な場合は、植えたまま株の周りの根を切る方法もあります。植えたまま、株周りにナイフやハサミを突っ込んで根を切ってしまうのです。人によっては棒を刺し込んで根を押し潰す方法で行っていらっしゃる方もおられるようです。
 このように、「大きくなりそうだな」と感じたら適宜根を傷めつけることで小さいまま育てることは可能です。肥料については与え方を控え目にするこは重要ですが、それで大きさをコントロールするのは難しいでしょう。光についても同様です。

  また、現在大きくなってしまった株ですが、いったん引き抜いて根を切り同時に葉を間引いてみてください。葉は外側から剥いていき3〜4枚残せば十分です。それをまた植えます。すると、次に出てくる新葉は小さいままであまり大きくならないはずです。そして小さな葉がある程度揃ったら、間引きのときに残した大きな葉をすべて取ってしまいます。これで小さな株の出来上がりです。
  ただし、今の株を小さくするタイミングには少し注意が必要です。水草には、盛んに生長する時期と生長が緩やかになったり生長を止めてしまう時期とがあります。地上の樹木と違い、生長が緩やかになっているときに大手術を行うと新芽を出す体力まで奪ってしまうことがあるのです。したがって今の株の根と葉を同時に取るときは、必ず新芽が順調に展開してきていることを確認してから実行に移すようにしましょう。


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