A : ミドロに適した条件のどれかを崩してやることが有効だと思います。
田んぼで見られるミドロの仲間は、田んぼのあのような条件を好むためにそこに大発生しているわけです。すなわち、高水温&高光量&富栄養&止水状態という条件を好むということです。これを逆に考えれば、好む条件を揃えないようにすることで“新たに発生する分”はある程度抑えられることになります。つまり、水温を下げたり、光量を減らしたり、換水頻度を上げたり、といった手当てが有効というわけです。
また同時に、“すでにはびこっている分”の除去も必要ですね。除去には、めんどうでも“手で取る”のが一番だと思います。歯ブラシに巻きつけたり目の細かい網で掬ったりして取り出して下さい。
ペンシルフィッシュや卵胎生メダカの仲間、エビなども、除去にある程度貢献してくれます。しかしすでに大量に発生してしまっている場合には非力過ぎてあまり役に立ってくれないでしょう。スクミリンゴガイなどの貝もミドロを食べてくれますが、同時に水草も大量に食べられてしまいかねない危険を伴います。したがって、すでに生えてしまったものは、やはり手でこつこつ取るのが良いでしょう。
まとめると、挙げられている(1)でも(2)でもなく、(A)“新たに発生してくる分”については、今の育成条件のうちのどれか(あるいは全部)を変化させてミドロが好まない条件にすることで対処し、(B)“すでに発生してしまっている分”については、手でコツコツ取ることで対処する、となります。
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