■GOOD AQUA■
水草水槽のセッティング・・・ダイジェスト編4

セットしてみよう
  


 

 では、さっそくセットしましょう!

1. まずは、水槽の置き場所を決めます。
以下はチェックポイントです。
・直射日光があたらない、夏場に高温にならない
・水槽の重量に耐えられる
・水換えに便利
・ドアの開閉などによる振動が少ない
・完全な平面である、水平である(水平器でチェック!)
・丈夫な台である
 

※ 直射日光があたると、水槽に藻が発生し易くなります。

 

2.

次に、水槽を洗います。
ゴミがついているだけならザッと洗うだけで大丈夫です。油分がついているなら石鹸を使い、そのあとで水でよくすすぎましょう。
水槽を洗うときは、写真のように立てた状態にして、シャワーで流すと良いです。横向きに置くと中に水が溜まるので、あとで汲み出さなくてはいけなくなります。

※ 水槽が新品の場合、水槽のフチにテープやシールが貼ってあることが多いです。このシールは、傷がつかないようにするためのものですから、水槽を洗い終わるまでは剥がさずにおきましょう。

 

 

3.

洗い終わったら、水槽についた水分をタオルで拭き取って台に置きます。特に底の部分はよく水分を取っておきましょう。
台に置いたら、水槽の後の外側にバックスクリーンを貼ります。
このとき、上の部分はきちっと隙間なくテープを貼っておきます。換水の時に、バックスクリーンの上の部分から水が入り込むと、たいへん見苦しくなるからです。

 

 

4.   次に、水槽の底に肥料を敷きます。
水400cc
ハイポネックス活力液40cc
イニシャルスティック60g
ハイポネックス20cc、
これらを混ぜ、
三角定規などを使って水槽の底にまんべんなく広げます。

 肥料を混ぜるときに使う水は、できれば他の水槽の濾材を絞った汁が良いです。濾過に必要なバクテリアやプランクトンも移殖されるので、水槽の立ち上がりが速くなり、水質が早期に安定するからです。
 もし、セットしようとしている水槽が1つ目の水槽で、絞り汁が手に入らない場合は、市販のバクテリア剤を使っても良いと思います。ただし、「無いよりはマシ」ぐらいのつもりでいた方がよいと思います。
 できれば、水槽を買ったお店で、病気の発生しておらず且つ魚の出入りが少ない水槽の濾材を絞らせてもらうのが良いです。

 

5.

イニシャルスティックが溶けたら、まず、ソイルを1センチぐらいの厚さになるように敷きます。この時、一ヶ所にまとめて投入すると、その部分のソイルが肥料液を全部吸い込んでしまい、肥料分が偏った状態になってしまいます。したがって、必ず、一気に、薄く、全体に広がるように入れます。
肥料液がソイルにまんべんなく吸収されたら、さらにソイルを投入し、ソイルの表面を三角定規などで、適度にならします。
ソイルの厚さは7センチ前後が適当です。

 

 

6.   次に、3〜4リットルぐらいの少量の水を、まんべんなくソイルにかけます。肥料分がソイルの表面まで登ってくるのを止めるためです。
この水は、あれば、他の水槽の水が良いです。無ければ塩素中和した水道水を使います。※

塩素の中和には、テトラの「コントラコロライン」が手軽でしょう。

※ 水道水の中には、消毒のための塩素(カルキ)が入っています。人間には影響が無い程度の濃度ですが、体の小さな魚にとっては致命的な濃度です。したがって、水槽に使う場合には、必ず、この塩素を「抜く」か「中和して無毒化する」かしないといけません。

 

7.

次に、ホースなどを使って、水槽の半分ぐらいまで水を入れます。
水は、26度に調整したものを注ぎ、注ぎ始めたらすぐに塩素中和剤を投入します。

※ ホースを使う場合、空になったソイルの袋を置き、その上に水を注ぐようにすれば、水流でソイルに穴が掘られることがありません。

 

 

8.   水が入ったら、水草を植えます。
水草は、ピンセットを使うと植え易いです。
前の方は背の高くならない水草を、後ろの方には背の高くなる水草を植えます。
後のフィルターのパイプがくる位置には、背の高くなる水草を密に植えて、パイプが水草で隠れるようにすると良いでしょう。
水草を植え終わったら、三角定規でソイルの前面部分を平らにならしておきましょう。

 

9. 次に、サーモスタットとヒーターをつなぎ、ヒーターを後面の下の方に取り付けます。このとき、ヒーターを土に埋めてはいけません。また、ガラスに接触させてもだめです。ガラスが割れることがあります。
二酸化炭素の添加器具は、「最低限必要な道具」にあった図の通りの順でつなぎます。『CO2 Stone』は、ヒーターの少し上につけると良いでしょう。
次に外部式密閉フィルターを取扱説明書に従って組み立てて設置します。
 

※ シャワーパイプの水の吹き出しは、水槽の背面下方に向けるのがお勧めです。
 こうしておけば、水流が水草のレイアウトを乱すこともありませんし、『CO2 Stone』から放出される二酸化炭素がより効率的に溶解されます。

 

10. ここで、一度水を水槽いっぱいに注ぎます。塩素中和剤も忘れず投入してください。

 

11. いっぱいに注がれた水槽の水は、このとき、とても濁っているはずです。
 したがって、この水は、いったん全部抜きます。

 

12. 抜き終わったら、再び塩素中和剤と26度の水を水槽いっぱいまで注ぎます。
 もし、水草を植える時にソイルの粒をたくさんつぶしてしまっていると、この新しく注いだ水も、まだひどく濁っているかもしれません。
 濁りがひどいようなら、もう一度水を入れ換えます。ただし、少々の濁りはどうしても残るものです。あまり神経質にならないようにして下さい。

※ ふつう、フィルターには、初期セット用に、活性炭、あるいはこれに類したものが付属しています。この活性炭等を使えば、、初期のほとんどの濁りは除去できます。

 

13. 新しい水を注いだら、換水で乱れてしまった水草を整え、水面に浮いたゴミを魚掬いネットで取り除きます。

 

14. 最後に水温計を取り付け、蛍光灯を載せます。

 

さあ、これで「でき上がり!」です。

 

01.10.24



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