シポラックスを割る 01.01.29

 「水草水槽の濾材は、水質を変えるものでなければ何でもいい」というのが私の持論ですが、海水魚や、肉食魚、ディスカスの幼魚飼育など、少ないスペースでできるだけ濾過効率を上げたい場合もありますよね。濾過効率だけ考えるとスポンジなどもとても良い濾材ですが、耐久性も考慮に入れると、陶磁器やガラスに軍配が上がるでしょう。

 ガラス製品では、エーハイムの「エーハイ サブストラット」や「シポラックス」が代表的です。私はどちらも使っています。シポラックスは使い初めにPHと硬度を上げる性質がありますが、それが止まると、あとは使い易く、耐久性ではサブストラットを上回ります。サブストラットは、10年使うと結構砕けてきます。
 また、シポラックスについては、筒状のためにかさばるという難点があります。そこで、シポラックスを割って、鞍型にして使うと、かさが減って濾過スペースを効率的に使えます。
 ただし、水が通りにくい構造のフィルター(一部の上部フィルターや内部フィルターなど)の場合は、砕かないでそのまま使いましょう。

<シポの割り方>
プライヤーで握るようにすると、砕けた粉が出ることも無くきれいに割れます。
このように、だいたい同じ大きさのものが3つか4つできます。 シポの発売当初(11年ぐらい前かな?)に買って、上部フィルターに使っていたものを今回割ってみました。中心部まで色がついていて、意外にも中の方までバクテリアが着いているのがわかります。なんかおいしそうな色ですね。ジュル