排水から稚魚を救出する  02.02.29

 水槽の中に稚魚や稚エビがいる間は、換水ができなくて困る場合があります。換水をすると、水と一緒に稚魚・稚エビを吸い出してしまう危険性が高いからです。
 ここでは、そんなときに役に立つコツを紹介してみたいと思います。

 用意するものは、

 ・ プラケース
 ・ 目の細かい、大きめの掬い網
 ・ 洗濯バサミ 2〜4個

 の3つです。

 まず、プラケースのフチに、洗濯バサミをつけます。
 そして、その洗濯バサミに枠が乗るように掬い網を載せます。

 セットはこれだけです。
 ここにホースの排水口を入れます。

 そして、排水を始めると、水槽からホースに吸い込まれてしまった稚魚が網の中に残ってくれます。
 そこで、この稚魚を、あとでそのまま水槽に戻せばOK、というわけです。

 ちなみに、プラケースや洗濯バサミなんか使わずに、単に、掬い網だけをホースの排水口の下に置けば良いようにも思えます。
 しかし、実際にやってみるとわかりますが、掬い網で受けているだけだと、吸い出された稚魚・稚エビは網に引っかかった地点でホースから出てくる水の圧力を受け続けて、その地点から移動できなくなってしまいます。そして排水が終わるまでその水圧が強くかかったままの状態に置かれてしまうのです。これでは、その多くが弱ったり死んだりします。
 そこで、プラケースも掬い網の下に置くのです。こうすると、プラケースの中に溜まる水のために、稚魚が網の中を移動できるようになります。

 また、プラケースに直に掬い網を置くと、プラケースに水がいっぱいになってあふれ出すときに、網の中にかかっていた稚魚が一緒に流れて行ってしまいます。
 そこで、洗濯バサミを使って掬い網の枠を少し持ち上げてやります。
 こうすると、引っかかった稚魚が枠の外に流れ出ることがなくなります。