お役立ちの大き目ピペット  01.06.30

 ビーシュリンプなどを繁殖させている水槽で底床掃除をすると、必ずといってよいほど、水と一緒に稚エビまで吸い出してしまいます。そしてこれをバケツから拾い上げて水槽に戻す作業が必要になります。このとき、網で掬うのも難しいので、ピペットで吸い取って水槽に戻されている方も多いと思います。
 でも、以前ふと思いついて、ピペットで吸ったあとの稚エビをよく観察してみたら、ビックリ!ピペットで吸ったために、脚が取れてしまっている稚エビがいました!
 そこで、お勧めなのが、大き目のピペットです。
 この大き目のピペットの先を、ハサミで切り落としてさらに吸込み口を大きくすれば、稚エビを傷つけずに吸い取れます。

 また、この大き目ピペットの活躍場所は他にもあります。たとえば、プラケースで魚や水棲昆虫を飼っている場合です。底に砂を敷かずに飼っていると、だんだんと底に沈殿物ができてきます。このとき、小さいピペットだとすぐにその沈殿物で吸込み口が詰まってしまい、沈殿物全部を吸い取るのに時間がかかります。そこで、この大き目ピペットの登場です!

 あるいは、冷凍赤虫を洗浄した後に、この大き目ピペットで少量の水と一緒に赤虫を吸い取れば、赤虫を押しつぶして中身をだしてしまわずにきれいなまま魚にやれます。これをピンセットや箸でやると、どうしてもつまんだときに中の体液を押し出してしまい、これを水槽の中入れてしまうことになります。そこで、やはり大き目のピペットをお勧めします。

東急ハンズで買った大き目のベローズピペット200円也。これの先をハサミで切り取ると、いろいろ便利に使えます。小さい方と比べると大きさがよく分かると思いますが、約4倍の容量があります。もっと大きいものも売られていますが、これ以上大きいものは、蛇腹の部分がへこんで戻らないことがよくあるのでかえって使いづらいです。