作品No.004 『漂泊』 (ひょうはく)

根を持たない“マツモ”が、底床に無理に植え込まれることなく、きわめて自然な姿でのびのび育っている様子が非常にうまく捉えられている作品。水面から溢れんばかりのマツモの育ちぶりにこの水槽のキーパーの育成技術の高さが窺われる。濃密に絡み合ったマツモの草姿からは、自然をあるがままに受け入れる“覚悟”のようなものが伝わってくるような気がする。