■GOOD AQUA■

水草水槽に関する書籍〜はじめに


03.10.08


  

1.本で得られる知識

 この「水草水槽に関する書籍」のコーナーでは、私の手持ちの本のうち、「水草水槽を維持するのに役立つ」と思われる本をピックアップしてあります。

 水草だけしか収容していないような例外的な水槽は別にして、一般的な「水草水槽」では次の3つの分野の知識が必要とされます。

 (1)魚の飼育に関する知識
 (2)水草の育成に関する知識
 (3)両者を含む水槽全体のバランスに関する知識

 このうち、 (1)魚に関する知識は、“熱帯魚の飼い方”の本を入手すれば学べます。また、(2)水草に関する知識 と (3)バランスに関する知識は、“水草水槽”の本で仕入れられます。
 したがって水草水槽についての知識を一通り頭に入れたければ“熱帯魚の飼い方”の本と“水草水槽”の本の2種類を買い揃えれば良いわけです。
 ただし、水草水槽に関する本を購入するときには少し注意が必要です。最近の水草水槽の本には(2)と(3)の両方が載っていることが多いですが、市販されている本の中には(2)しか載っていないものもあるからです。購入時にはバランスの関しても書かれているか中を確認しましょう。

 ところで、水槽の中で水草と魚の両方が共存する水草水槽をうまく維持していこうとすれば、上述の3つのうち(3)のバランスに関する知識が一番重要になるものです。しかし残念なことに、現在流通している情報には(1)と(2)に関するものはたくさんあっても(3)についての情報は極端に少ないようです。したがって水草水槽を上手に維持しようと思えば、本から得られる知識だけではまったく足りないです。その足りない分は自分の経験で補っていかなければならないのが現状です。

 

2.“本”の有用性とその限界

 水草水槽を本格的に始めようとすれば「絶対に」と言って良いほど“本”が必要となります。本から得られる情報だけで水草水槽をうまく維持することは難しいですが、本無しで維持することも難しいのです。インターネット上の情報だけでは体系的な理解を得られませんし、同じような情報=たとえば“簡単な水槽のセット方法”といった情報はたくさん得られても“pHとKHの関係”といった情報はあまり見つけられません。つまり情報に知識と理解に偏りができてしまうのです。その点、本であれば器具の選択方法から維持の仕方まですべてが1つの体系に沿って書かれているものがほとんどですから得られた情報間で矛盾を生じません。必要となる知識も満遍なく吸収できます。

 しかし、もちろん本では得られない情報もあります。たとえば“市販されている製品の本当の評価”や“維持にお金をかけないで済むコツ”といった情報です。現在のアクアリウム本には、広告収入が見込めるメーカーへの配慮のためか、そういった情報がほとんど載っていません。したがって、そういった情報はインターネット上でなければ得られないわけです。

 つまり、

市販されているアクアリム本を超える内容のサイトがいつか出現するまでは、

(ア)“本”で、基本的・体系的な知識を仕入れ、
(イ)次に“インターネット”上の情報でその知識を補う、

というのが情報の最もうまい獲得方法でしょう。

 

3.「水草に関する書籍」のコーナーの読み方

(1) このコーナーの次稿以下に載せてあるコメントでは、資料の一つとして役立つよう、良い本には「良い」ダメな本には「ダメ!」とできるだけはっきり書くように気をつけてあります。この点、いちいち断りを書くのも何ですが、そういった評価はもちろん私「個人」の意見・印象です。絶対的な評価では当然ありません。特に長所や短所についての評価は読む人によって大きく左右される部分です。そこのところをよくご留意の上でご覧下さい。

(2) このコーナーには、水草水槽を設置・維持していくのに必要な情報=すなわち上述の3つの情報のいずれかを載せている本を中心に選びました。ただし、個人の趣味の範囲として考えるとあまりにも高価過ぎるものは除外してあります。

(3) 記載にあったっては手元にある実物で確認しておりますが、もしかすると出版年や価格などに誤りがあるかもしれません。
※お読みになっていてもし「あれ?」と思われる部分がありましたら掲示板かメールで教えていただけると助かります。

 

4.本の入手方法

 最近は水草水槽に関する本の出版が停滞しているため、ここで紹介した本の多くが古い出版のものとなってしまっています。したがって簡単に入手できないものも増えていています。特に、一般書籍の流通ルートに乗らずアクアリウムショップの店頭でだけ販売された本については、なかなか見つけられなかったりするようです。
 よって、 入手したい本がある場合、できるだけ多くの様々なルートにあたってみることをお勧めします。

 具体的には、
(1)行きつけのショップ
(2)一般の書店
(3)オンラインの書店
  たとえば、Amazon.co.jp セブンアンドワイ ジュンク堂 bk1 楽天BOOKS クロネコヤマトのブックサービス 本屋さん Jbook などの他、洋書の場合は海外のオンライン書店も。
(4)古書店
(5)通信販売を行っているアクアリウムショップ
(6)ネットオークション    などです。

 

※「こんな情報を得るにはどの本がお勧めか」といった場合には、当サイトの『情報源の壷』のコーナーが参考になるかもしれません。



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